山火事でやけど負った子グマが無事回復、5カ月ぶり野生に 米コロラド州
「このクマはものすごく運が良かった」と当局は説明する。「ほとんどの野生動物は、無数の傷を負った状態で生き延びることはできない。ましてや発見されて捕獲され、治療がうまくいくことはほとんどない。このクマもそれほど長く持ちこたえられることはできなかったはずだ」。当局者は、この年に発見した中で最も小さいクマの子どもだったことから、治療を試みることにしたという。
子グマは凍傷のために両耳の一部を失っていた。親を亡くして隠れる場所が見つからず、風雨にさらされていたのではないかと当局者は推測する。
保護した後は、春までに体重を取り戻せるよう、冬の間も冬眠させずに餌を与えていた。
1歳になったクマは、野生に戻された時点で体重約42キロにまで回復した。当局は、人間が餌を与えたりして生存の確率を引き下げないことを望むとしている。