ブルー・オリジン、月着陸船の契約で連邦裁判所に提訴
(CNN) 米宇宙開発企業ブルー・オリジンは先週、米航空宇宙局(NASA)が月面着陸船の開発をライバル会社のスペースXのみに委託した契約をめぐり、連邦請求裁判所に訴えを起こした。
13日付の訴状はブルー・オリジン側の要請により非開示とされ、16日に秘密保持命令が公開された。
同社は声明で、提訴は「月面探査計画に使う有人着陸システム(HLS)にみられる契約獲得手続きの欠陥を是正する試み」だと述べ、「公正さを回復して競争を創出し、米国による月への安全な復帰を確実にするため」にはこの問題に取り組む必要があると主張した。
NASAは当初、HLSの開発を2社以上の民間企業に競わせる方針だった。ところが今年4月、コストを主な理由として、スペースXのみに29億ドル(約3200億円)規模の契約で委託すると発表。ブルー・オリジンはこれに強い抵抗を示していた。