地球外の惑星で初、悪天候によるフライト延期が発生 火星ヘリ
(CNN) 今月5日に火星の空を飛ぶ予定だった小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が、強い砂嵐のため19回目のフライトを延期したことが分かった。米航空宇宙局(NASA)が明らかにした。地球以外の惑星で悪天候によるフライト延期が発生するのは初めて。
運用チームは現在、フライト再実施は23日になると見込んでいる。
火星は地球より小さく大気の密度も薄いが、季節の変化や強風、砂嵐、氷雲といった気象現象が発生する。
火星を周回するオービターや、探査機「パーサビアランス」と着陸機「インサイト」に搭載された観測機器が火星の天候の理解に役立っているものの、他の惑星の気象予測は地球上と同様かそれ以上に難しい。
以前の18回のフライトでは、事前に天候や季節の変化を予測することが成功のカギになった。重さ1.8キロのインジェニュイティはこれまで火星の春と夏の条件で飛行してきたが、2月24日からは秋が始まる。