オミクロン株への防御、ブースター接種が最も有効 CDC研究
2つ目の研究では、3回接種した人はオミクロン株に感染する可能性が低くなるとの結果が出ている。これは25の州と各地の保健当局のデータをもとに、CDCの研究者らが接種状況と感染者数を分析。その結果、ブースター接種を受けた人の間の感染者数は1週間当たり平均で10万人中149人だったのに対し、2回のみ接種の人の感染者数は同255人だった。
これらの研究結果はCDCの疾病率と死亡率に関する週次報告で公表された。
3つ目の研究は医学誌JAMAに掲載されたもので、ブースター接種がオミクロン株による発症を防ぐのに寄与していることを示す内容。国内のオミクロン株の感染者1万3000人余りを調べたところ、症状が現れる可能性はブースター接種をした人の方が2回接種の人よりも66%低かったという。
上記の3研究とも、新型コロナの発症リスクはワクチン未接種者で最も高かった。
CDCのデータによれば、ブースター接種を受けている人は接種資格のある人のうちの半分以下。2回接種とブースター接種をともに完了しているのは米国の全人口の4分の1程度にとどまる。
接種資格のある5歳以上の全人口のうち、2割近くはワクチン接種を一度も受けていない。