「公衆衛生と秩序を危険にさらす恐れ」 ジョコビッチ国外退去の理由、裁判官が説明 豪州
(CNN) テニスの全豪オープン出場のためオーストラリア入りしたノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が国外退去処分となった問題で、滞在を認めるよう求めたジョコビッチ選手の訴えを全員一致で退けた3人の裁判官が、判決理由を明らかにした。
3人の裁判官は声明の中で、ワクチンを接種していないジョコビッチ選手が公衆衛生と秩序を危険にさらす恐れがあるとの懸念から、同選手を国外退去処分とした移民相の判断に非合理性はなかったと説明した。
判決では、ジョコビッチ選手の存在が反ワクチン運動を勢い付かせ、新型コロナの感染拡大につながる恐れがあるとした移民相の判断を支持。移民相の決定には、ワクチンを接種すべきかどうか分からないという人にもジョコビッチ選手が影響を及ぼす可能性があるとの判断が含まれるとした。
その上で、常識や人類の経験を理由に「テニスのスター選手はあらゆる年齢の人に影響を与える可能性がある。特に若くて影響を受けやすい人は、恐らく彼をまねするだろう。これは架空の話ではない。証拠は必要としない」と述べている。
ジョコビッチ選手は、ビザを取り消した移民相の判断に過失はなかったと裁判所が判断したことを受け、全豪オープン開幕の前夜にオーストラリア出国を強いられた。