スロットマシン故障で大当たり知らず帰宅、当局が徹底調査で探し当て 米
(CNN) 米ネバダ州ラスベガスのカジノを訪れた観光客が、スロットマシンで大当たりを出しながら、マシンの故障のためにその事実を知らないまま帰宅してしまう出来事があり、同州ゲーム管理委員会はこのほど、約23万ドル(約2600万円)を獲得した男性を探し当てたと発表した。
当局が探し当てた男性はアリゾナ州のロバート・テイラーさん。1月8日にカジノのスロットマシンで大当たりを出しながら、通信エラーが原因で、テイラーさんにもカジノの担当者にも、当選が通知されなかった。
担当者がエラーに気づいた時点では、既に男性の身元が特定できなくなっていた。このためゲーム委員会は男性に賞金を届けようと、徹底捜索に乗り出した。
複数のカジノの防犯カメラの映像を確認したり、目撃者から話を聞いたり、買い物の電子記録を調べたり、ネバダ州運輸局とライドシェア企業が提供するライドシェアのデータ分析まで行った結果、大当たりを出したのがアリゾナ州から観光で来ていたテイラーさんだったことを突き止めた。
ゲーム管理委員会は「賞金を獲得した持ち主に確実に届けるため、2週間にわたって数えきれない時間を費やすことで、ゲーム業界に対する強い信頼が保たれた」とコメント。調査に当たった職員をたたえた。
テイラーさんは先週、大当たりを知らされた時には既に帰宅していた。今後ラスベガスに引き返して賞金を受け取る予定だという。