巨大ホホジロザメ「スコット」、米フロリダ州沖で観測 冬の間に北米大陸沖を南下

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米フロリダ州沖でホホジロザメの「スコット」が再び観測された/From OCEARCH/YouTube

米フロリダ州沖でホホジロザメの「スコット」が再び観測された/From OCEARCH/YouTube

(CNN) 米フロリダ州沖で、メキシコ湾を泳ぐ巨大なホホジロザメの「スコット」が再び観測された。

スコットは体長3.6メートル以上、体重700キロ以上の大人のオスのホホジロザメ。海洋NPOのOCEARCHが24日に目撃した。

大西洋の北西部で同団体がタグを装着して海に放したホホジロザメは、スコットが74頭目。同団体が野生生物に装着する電子タグは、その個体が海上に現れるたびに信号を発信して居所を知らせる。

スコットは2021年9月、カナダ東部ノバスコシア州で捕獲され、タグを装着された。それからわずか119日で約6200キロ南下して米東海岸沖に到達。2月14日までにはさらに南下してフロリダ州フロリダキーズやメキシコ湾周辺を泳いでいた。

サメは通常、春から夏にかけて海岸に近づき、4月~10月は活動が活発になる。

フロリダ州魚類野生生物保護委員会によると、フロリダ州沿岸には13種類以上のサメが生息している。

サメは「ジョーズ」のような映画では危険な動物として描かれているが、フロリダ州で実際に人が襲われることは極めてまれだという。同州で人が雷に打たれる確率は、サメにかまれる確率の30倍。サメに襲われて死亡する人は年間で10人に満たない。

食物連鎖の頂点に位置するホホジロザメは、生態系と生物多様性の維持において中心的な役割を果たしているとOCEARCHは指摘する。

世界自然保護基金(WWF)はホホジロザメを、絶滅危惧種の一歩手前の危急種に分類している。

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