体重200キロ超のクロクマ「ハンク」、民家に押し入る被害続出 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州北東部にあるタホ湖周辺の住宅地に1匹のクロクマが頻繁に出没するようになり、住宅が破壊されるなどの被害が続出している。
同州サウスレイクタホのタホキーズ地区に出没しているのは、「ハンク・ザ・タンク」と名付けられた体重500ポンド(約227キロ)のクロクマ。州魚類野生生物局(CDFW)の17日のブログによれば、過去7カ月の間に建物など33棟を壊し、住宅少なくとも28棟に押し入った。
サウスレイクタホ警察は22日、先の週末にかけてさらに2棟に侵入したのもハンクだったらしいとCNNに語った。
警察のフェイスブックによれば、ハンクは18日、小窓を破って住宅に押し入った。当時家の中には誰もいなかった。ごみが保管されていたガレージには侵入しなかったという。
警察は家の外から壁をたたくなどして、クマが裏口から出ていくまで見守った。
翌19日には別の住宅の玄関ドアが破られて侵入される被害が発生。警察は、まだ未確認だがこの住宅に侵入したのもハンクだった可能性が大きいとしている。
CDFWによれば、これまでのところ人やペットが襲われる被害は発生していない。
それでも警察には心配した住民からの電話が殺到し、CDFWにはクマ出没に関する報告が100件以上寄せられている。
CDFWによると、ハンクの出没は2021年春ごろから確認されるようになった。