マサイキリンの赤ちゃん誕生、「奇跡の子」と喜びの声 米動物園
(CNN) 米オハイオ州にあるコロンバス動物園でこのほど、絶滅の危機にひんしているマサイキリンの赤ちゃんが誕生した。「奇跡の子ども」として喜びの声が上がっている。
コロンバス動物園によれば、マサイキリンの赤ちゃんは8月31日に生まれた。母親は12歳の「ズリ」で、赤ちゃんにまだ名前はついていない。
動物園は、マサイキリンの赤ちゃんについて、とてもかわいいだけでなく、絶滅の危機にひんしているマサイキリンの未来に成果をもたらすものとして特に重要だと述べた。
動物園によれば、マサイキリンの赤ちゃんは誕生後、何度か失敗した後に立ち上がることに成功し、数歩歩いて、乳を飲んだという。
動物園の職員は生まれた翌日に検診を行い、赤ちゃんが健康であることを確認した。
マサイキリンは国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」に載っている。アフリカのタンザニアやケニアなどに約3万5000頭が生息しているものの、密猟や生息地の破壊などの影響によって数は減り続けている。
赤ちゃんの両親は、絶滅の恐れのある種の多様性を維持するための取り組みを通じ、つがいとなった。
父親は慢性的な健康問題の影響で2021年に安楽死処分となっていた。動物園によれば、キリンの妊娠期間は1年3カ月。今回の赤ちゃんはコロンビア動物園で生まれた23番目のキリンだという。