絶滅のインドのチーター、復活かけてナミビアから導入の1頭が病死
(CNN) インドで絶滅したチーターの復活を目指すプロジェクトの一環として、昨年ナミビアから引き渡された8頭のうち、1頭が27日に腎臓病で死んだ。
ナミビアで活動するNPO、チーター保護基金(CCF)が発表した。
インドの国営テレビが中部マディヤプラデシュ州当局の発表として伝えたところによると、同州のクノ国立公園に放されていた8頭のうち、「サシャ」と名付けられた1頭が1月から腎臓の感染症にかかり、22日以降は元気がなくなっていた。
地元の獣医らがナミビア、南アフリカの専門家と協力して治療を試みたが、命を助けることはできなかった。
CCFの記録によると、サシャはインドへ運ばれる前の昨年8月の時点で、腎臓の不調を示すクレアチニンの数値が高かった。
CCFはツイッターを通し、チーターはもともとデリケートな動物で、特に腎臓病に弱いと指摘。引き続き早期発見と治療に向けた研究を進めると表明した。
公園内のほかのチーターの健康状態は良好だという。
引き渡されたチーターは健康状態や性質、狩猟能力、遺伝的な資質を基準に選ばれていた。
インド政府は今年1月、今後5年間で計50頭のチーターを国内の国立公園に放す計画を発表。南アフリカとの間でも今後10年で数十頭の引き渡しを受けるとの合意が成立し、2月に12頭が運ばれていた。