グリーンランドと南極の氷床が急速に融解、海面上昇促す 衛星データで判明

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グリーンランドの氷床/Poul Christoffersen

グリーンランドの氷床/Poul Christoffersen

(CNN) グリーンランドと南極の氷床が急速なペースで縮小していることが、国際的な科学者チームによる20日の報告で分かった。これらの氷床には、世界中のほぼ全ての淡水氷が含まれている。

氷床質量収支の相互比較研究(IMBIE)に所属する 科学者らは、1992年から2020年までに実施した人工衛星による調査50件のデータを組み合わせ、氷床の量と氷の流れの変化を追跡した。

その結果、氷床の融解は過去30年で6倍の規模に拡大したことが分かった。背景には地球温暖化が記録的な水準で進行し、世界中の気温を押し上げたことがある。

極域の氷床融解が最も進んだ上位7年は、いずれも過去10年間に集中していた。

全体で極域氷床は、1992年から2020年までに8兆3000億トン以上失われたという。

報告によれば最も融解の規模が大きかったのは19年で約6750億トン前後の氷床が失われた。この年は北極の気温上昇が著しく、グリーンランドの氷床が4890億トン融解した。

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