米上空で火球観測、隕石の発見者に賞金進呈 米メーン州
(CNN) 米メーン州の博物館が、森林に落下した隕石(いんせき)の発見者に2万5000ドル(約330万円)の賞金を進呈すると発表した。同州上空では8日に火球が目撃され、米国とカナダの国境付近に落下していた。
この火球は日中に目撃され、レーダーが衝撃波を観測。米航空宇宙局(NASA)の宇宙材料研究・探査科学研究所(ARES)はその情報をもとに、メーン州カレー近郊で隕石の断片が発見できる可能性があると算定した。
メーン鉱物宝石博物館のダリル・ピット館長は、隕石の断片をぜひ研究したいと意欲を示し、太陽系に関する貴重な情報が含まれているかもしれないと指摘する。
2万5000ドルは最初に発見された重さ1キロ以上の隕石の断片に対する賞金だが、どんな標本でも「サイズに関係なく」賞金を支払う意向だという。
「メーン州の森の中で隕石を見つけるのは簡単ではない」「そこは人がほとんど住まない場所だが、ほとんどの隕石の落下場所、すなわち海ほど人が少ないわけではない」(ピット氏)
同氏によると、地球上には毎年何百個もの隕石が落下しているにもかかわらず、回収されるのは8~10個にすぎない。