NASA、「アルテミス2」の飛行士4人を発表 24年に月周回へ
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は3日、人類の月面着陸をめざすアルテミス計画の第2弾「アルテミス2」に搭乗する飛行士4人を発表した。
アルテミス2のクルーは来年11月ごろに宇宙船「オリオン」で出発し、月を周回して約10日後に帰還する予定。
発表によると、NASAのレイド・ワイズマン(47)、ビクター・グローバー(46)、クリスティーナ・コック(44)各氏と、カナダ宇宙庁(CSA)のジェレミー・ハンセン氏(47)が選ばれた。
ワイズマン氏は米メリーランド州出身。米海軍のテストパイロット出身で、2009年に初めてNASAの飛行士に選ばれた。14年にはロシアの宇宙船ソユーズに搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した経験を持つ。その後、昨年11月までNASAの飛行士室長を務めていた。アルテミス2の司令官としてクルーの指揮を執る。
ハンセン氏はカナダ・オンタリオ州出身の戦闘機パイロットで、CSAの現役飛行士4人のうちの1人。09年にCSAの飛行士候補者に選ばれた。
グローバー氏は米カリフォルニア州生まれ。米軍パイロットとして00年代に日本に駐留した経験もあり、空軍テストパイロットの訓練を修了している。13年にNASAの飛行士に選ばれ、20年に米スペースXのクルードラゴン運用1号機に搭乗。ISSに6カ月滞在し、21年に帰還した。
同氏は3日、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターでの記者会見で、選定結果の発表を「人類を火星へ送る旅の新たな一歩」と位置付けた。