フライドポテトの摂取、うつと関係する可能性 中国研究

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揚げ物の健康への影響は、揚げる食品や使用する油の種類によって大きく異なるという/Fotografía de eLuVe/Moment RF/Getty Images

揚げ物の健康への影響は、揚げる食品や使用する油の種類によって大きく異なるという/Fotografía de eLuVe/Moment RF/Getty Images

今回の論文では、不健康な食品や栄養価の低い食品は気分を落ち込ませ、心の健康症状を進行させることがあると指摘した別の論文を引用している。

研究チームは不安やうつのリスクが高まる原因として、揚げ物、特にフライドポテトを調理する過程でできる化学物質のアクリルアミドを挙げている。

研究チームが引用した別の論文によれば、ゼブラフィッシュをアクリルアミドにさらす実験を行った結果、長期間、アクリルアミドにさらされた魚は水槽の暗い区画にすみつくようになった。これは魚の不安感上昇の一般的な兆候とされる。

そうしたゼブラフィッシュは水槽内を探検する能力の低下がみられ、仲間の近くで泳がなくなった。ゼブラフィッシュは群れを作る魚として知られる。

米ハーバード大学公衆衛生校のウォルター・ウィレット教授はこの研究結果について、「特に揚げ物とアクリルアミドとの関連については、非常に予備的なものと考える必要がある」「揚げ物の健康に対する影響は、どんな食品を揚げるか、どんな油を使うかによって大きく異なる」としたうえで、「ジャガイモは血糖値を大きく上昇させ、その上昇にホルモンが反応するため、気分への影響が懸念される。しかしそうした血糖値の上昇は、揚げ物の脂肪分によって部分的に緩和される」と指摘した。

アクリルアミドは「たんぱく質と炭水化物を一緒に加熱することで発生する」ため、揚げ物だけでなく、コーヒーをローストしたり、パンをトーストしたりする過程でも生成されると同氏は解説している。

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