豪で発見の化石、空飛ぶ巨大爬虫類「翼竜」と判明 1億700万年前に生息
(CNN) 今から1億700万年前にオーストラリアの空を飛んでいた世界最古の空飛ぶ爬虫(はちゅう)類、翼竜の化石が見つかった。同国の研究チームが5月31日の科学誌ヒストリー・バイオロジーに発表した。
西オーストラリア州パースのカーティン大学とビクトリア州メルボルンのビクトリア博物館の研究チームは、ビクトリア州のダイナソーコーブと呼ばれる化石発掘場所で30年以上前に発掘された骨を調べた。その結果、オーストラリアで発掘された中で最も古い時代の翼竜の化石だったことが分かった。
翼竜は、2億5200万年前に始まった中生代に恐竜と共存し、脊椎(せきつい)動物として初めて飛ぶことができるようになった巨大生物。
研究チームが調査したのは2体の翼竜の骨の化石で、このうち1つはオーストラリアで初めて報告された若い翼竜の翼の骨だった。
骨盤の骨の断片は、翼を広げた幅が2メートルを超す翼竜のものだったことが分かった。翼竜の中には広げた翼の幅が10メートルを超す個体もある。