世界最大の腎臓結石を摘出、グレープフルーツ並みの大きさ スリランカ
(CNN) スリランカの患者の体内から先ごろ、世界最大の腎臓結石が摘出された。大きさはグレープフルーツ並みで長さはバナナに匹敵。重さはハムスター4匹分に相当するという。
長さ13.372センチ、重さ801グラムで2つの世界記録を更新した当該の腎臓結石は、今月1日、スリランカ陸軍の軍医が摘出した。
ギネス・ワールド・レコーズによると、これまでの記録は長さがインドで2004年に摘出された13センチ、重さがパキスタンで08年に摘出された620グラムだった。
腎臓結石は腎臓や尿管、膀胱(ぼうこう)で結晶化する物質から構成される。結晶化には遺伝や環境的要因が作用する。
比較的一般的な疾患であり、10%前後の人は生涯のどこかで影響を受けことがあるという。今後はかかる人がさらに増えるとする研究もある。
大抵の場合、水分を欠かさず、ナトリウムの摂取を制限することが予防につながる。米メイヨー・クリニックによると、1日当たり1.89~2.8リットルの水を飲むことは、直径3ミリ未満の結石を尿とともに排出するのを助ける。
ただし、その過程には激しい痛みが伴う。
直径3ミリを超える結石は、より大掛かりな治療で取り除く必要がある。これには衝撃波を体外から当てて結石を破砕する方法や、腰背部を小さく切開して行う外科手術などが含まれる。