貨物室内でクマが脱走、イラク航空便の運航に遅れ ドバイ

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アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに到着したイラク航空の機内で、クマが貨物室のクレートから脱走する騒ぎがあった/Christopher Pike/Bloomberg/Getty Images

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに到着したイラク航空の機内で、クマが貨物室のクレートから脱走する騒ぎがあった/Christopher Pike/Bloomberg/Getty Images

アブダビ(CNN) イラクの首都バグダッドからアラブ首長国連邦(UAE)ドバイに到着したイラク航空の便で、クマが貨物室のクレートから脱走する騒ぎがあり、運航に遅れが出たとして同航空が謝罪した。

ハプニングが起きたのは4日。「貨物室のクマのために」バグダッドへ戻る便が1時間以上遅れたと訴える男性乗客の動画がSNSに出回ったことを受け、イラク航空が5日に謝罪した。

別の動画には、貨物室内でクレートの外に出て歩き回る赤ちゃんグマと、そのクマをなだめようとする人の姿が映っている。

イラク航空によると、クマはドバイの専門チームが鎮静剤で落ち着かせて同機から降ろした。

クマはドバイ空港に到着した際にクレートから脱走したと同社は述べ、「当社の管理が及ばない理由のため」だったと説明。「クマは国際的な動物福祉ガイドラインに沿って輸送されていた」と強調している。

クマを同機から降ろした後、機内を点検して損傷がないことを確認し、同機はバグダッドに向けて出発した。

クマがUAEに輸送された理由や、鎮静剤を投与されて同機から降ろされた後の健康状態について、イラク航空は明らかにしていない。

イラク運輸省は7日、CNNの取材に対し、同機には絶滅危惧種のクマ2頭が乗せられていたことを明らかにした。このうち1頭がおりから脱走したために、ドバイ空港の担当者がやむなく鎮静剤を投与したと説明している。

イラク首相府は6日、運輸省に対してクマの脱走に関する調査を指示したと発表した。

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