義手装着した数世紀前の人骨、考古学者らが発見 ドイツ南部
人骨は州内の街フライジングにある教会の近くで設備工事の最中に発見された。ミュンヘンからおよそ40キロ北に位置するフライジングは、中世や三十年戦争(1618~48年)の時代に複数の戦闘の舞台となった。
当局は声明で、戦争によって体の一部を失う人が増えた結果、より多くの人工装具が作られるようになったとの見解を示している。
欧州中部では、この年代を起源とする同様の装具が約50点見つかっている。上記の義指のように固定されたものもあれば、より複雑な構造で動かすことが可能なものもある。
後者のタイプではドイツの騎士、ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンが1530年以降身に付けていた義手がよく知られている。
一方、エジプトでは1997年、考古学者らが3000年前のものとみられる木製の人工のつま先を発見してもいる。