日本の探査機「ムーンスナイパー」、月の軌道に 1月に着陸へ

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月着陸機「SLIM」=1月25日、三菱電機鎌倉工場/Japan Aerospace Exploration Agency

月着陸機「SLIM」=1月25日、三菱電機鎌倉工場/Japan Aerospace Exploration Agency

(CNN) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した月着陸機「SLIM(別名ムーンスナイパー)」がクリスマスの日の25日、月の周回軌道に入ることに成功した。これで日本はロボット探査機を初めて月面に着陸させるという目標に一歩近付いた。

現在の軌道では、着陸機は約6.4時間で月の周りを1周している。今後数週間かけて徐々に月に接近し、1月中旬に予定している着陸に備える。

着陸に成功すれば、世界で5カ国目、21世紀に入ってからは3カ国目となる。

21世紀に無人機の月面着陸を成功させた国は中国とインドのみ。将来の長期有人飛行を見据えて月の天然資源開発を目指す競争が始まっている。

日本のロボット探査機は、照準を絞り込んだ「ピンポイント」着陸の実証を試みる。月面では月の構造解明の手がかりとなる岩石のデータを収集する。

JAXAの25日の発表によると、着陸機は月の北極と南極の上空を通過する高度600~4000キロの楕円(だえん)軌道に投入された。

今後3週間半で月の上空15キロまで接近して最終降下を開始。1月20日午前0時20分に着陸を試みる。

着陸目標地点は一般的なキロメートルの範囲ではなく、100メートル以内の範囲に絞り込む。「ムーンスナイパー」というニックネームはこの照準の高さに由来する。

着陸に成功すれば、「しおり」という小さなクレーター付近を探査する。この場所は、1969年に米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士が初めて月に降り立ったアポロ11号の着陸地点に近い。

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