「月へようこそ」 米国製「オデュッセウス」着陸に成功、民間企業初

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オデュッセウスがスペースXのロケット「ファルコン9」に搭載されて打ち上げられる様子/John Raoux/AP

オデュッセウスがスペースXのロケット「ファルコン9」に搭載されて打ち上げられる様子/John Raoux/AP

(CNN) 米民間企業が開発した月着陸船「オデュッセウス(IM―1、愛称オディ)」が22日、月面着陸に成功した。現在の状態は今のところ不明だが、民間の宇宙船が月面着陸を達成したのは初めて。米国製の宇宙船の月面着陸は52年ぶりとなる。

オデュッセウスを開発した米民間企業のインテュイティブ・マシーンズは、オデュッセウスが22日夕(米国時間)、月面に着陸したと発表した。

米航空宇宙局(NASA)は「注文が届いた…月に!」とSNSに投稿。「無人月着陸船は米東部時間の午後6時23分、月面に着陸した」と伝えた。

NASAのビル・ネルソン長官は「本日、半世紀以上ぶりに、米国が月に戻った」「NASAの民間パートナーシップの力と有望性が示された」と月着陸を歓迎した。

着陸の様子はインテュイティブ・マシーンズがライブで中継を行い、月着陸が確認された瞬間、拍手と歓声が巻き起こった。

同社のスティーブ・アルテムス最高経営責任者(CEO)は「息詰まる瞬間だったが、我々は月面にいる。そして通信を行っている」「月へようこそ」と発表した。

米国製の宇宙船が月に着陸したのは、1972年のアポロ17号以来。オデュッセウスは着陸を試みる過程で発生したナビゲーション問題を克服し、着陸後も通信トラブルに見舞われたが、数分後に通信確立を確認した。

米国は1月に別の宇宙船の月着陸に失敗したばかりだった。NASAは人類を再び地球に送り込む計画を進める中で、民間と組んでロボット宇宙船の開発に力を入れてきた。

オデュッセウスを搭載したスペースXのロケット「ファルコン9」は、現地時間の15日午前1時5分、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

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