木星衛星探査機「エウロパ・クリッパー」、搭載されるプレートに込められた思いは

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プレートの反対側には、さまざまな言語の「水」という言葉を波形で表したデザインが施されている/NASA/JPL-Caltech

プレートの反対側には、さまざまな言語の「水」という言葉を波形で表したデザインが施されている/NASA/JPL-Caltech

NASAによると、プレートはエウロパと地球の海洋の共通点を念頭に置いてデザインされたという。

「プレートのメッセージやデザインには意味があふれている」。NASA惑星科学部門の責任者ロリ・グレーズ氏は声明でこう述べた。「プレートには科学、技術、教育、芸術、数学など人類が宇宙に提供できるもので最高のものが組み合わされている。あらゆる生命体に必要不可欠な水で結ばれた絆のメッセージは、我々が探索に乗り出そうとしている謎に満ちた水の世界と地球とのつながりを見事に表現している」

エウロパ・クリッパーは26億キロメートルを旅した後、氷に覆われた惑星に数年間とどまり、氷の層の下にある海に生命体がいるかどうかを探る予定だ。エウロパに50回ほどフライバイを繰り返し、最終的には地表から高さ25.7メートルまで降下し、衛星のほぼ全域を調査する。

「ミッション同様、プレートのデザインにはたくさんのアイデアや思いを詰め込んだ」と、NASAジェット推進研究所のロバート・パッパラード氏は声明でこう語った。「ここまで数十年かかった。この水の世界について、エウロパ・クリッパーがどんなことを教えてくれるか待ちきれない」

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