米月着陸船オデュッセウス、月面で横倒しに 開発企業CEO

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月着陸船「オデュッセウス」が月面から10キロの高度で捉えたクレーターの様子/Intuitive Machines

月着陸船「オデュッセウス」が月面から10キロの高度で捉えたクレーターの様子/Intuitive Machines

(CNN) 米インテュイティブ・マシンズは23日の記者会見で、同社が開発した月着陸船「オデュッセウス」が月面で横倒しになっていることを明らかにした。

オデュッセウスは22日、歴史的な月面着陸を成功させた。インテュイティブ・マシンズは直後にX(旧ツイッター)で、オデュッセウスは「直立している」と説明していた。

しかし同社のスティーブ・アルテマス最高経営責任者(CEO)は、その後のデータを見ると、オデュッセウスは月の石につまずいて横倒しになった可能性が高いとの見解を示した。

アルテマス氏によると、オデュッセウスは時速約9.6キロで降下し、時速約3.2キロで月面を水平に移動した後、月面でつまずいて横倒しになったという。記者会見では小型の模型を使って問題を説明した。

アルテマス氏はまた、オデュッセウスは安定した状態にあると強調。太陽光パネルには日光が当たっており、バッテリーの充電は全く問題なく行われていると説明した。既に米航空宇宙局(NASA)が搭載した実験的技術の試験が一部始まっていて、ミッションの主な目標を確認している状況だという。

インテュイティブ・マシンズは降下前の段階でも航法装置に欠陥があるのを把握していた。同社は破損した部品は使用しないことに決め、オデュッセウスに搭載されていたNASAの航法装置を活用した。

最終的にこの対応はうまくいき、オデュッセウスは運用可能な状態で月面に着陸した。米国の宇宙船による月面軟着陸は1972年のアポロ17号以来。オデュッセウス以前に民間宇宙船が月面着陸に成功した例はなかった。

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