東南アジアで記録的な暑さ、長引く休校で教育格差が拡大
気候変動は、フィリピンの貧困率と学校に影響を与え続けている。フィリピンは気候変動の影響に対して世界で最も脆弱(ぜいじゃく)な国の一つであり、学校は長期にわたる新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)による閉鎖からいまだに立ち直っていない。
セーブ・ザ・チルドレンのフィリピン支部は貧困にあえぐフィリピンの子どもたちと都市部の子どもたちとの教育格差は拡大していると指摘し、休校によって学校に通えない農村部の子どもたちが特に不利な状況に置かれていると付け加えた。
一つの教室に最大70人の生徒が詰め込まれ、扇風機が1、2台しかないことも珍しくないという。
首都マニラの多くの地域では4月、耐えがたい気温に達し、ほぼすべての日で大規模な休校を余儀なくされた。影響を受けた子どもは約700万人に上る。
北部パンガシナン州では、最近の熱指数(外気がどれだけ暑く感じるかを示す指標)が51度以上という驚くべき高さを記録した。ある高校教師はCNNに対し、数十人の生徒が体調を崩したと話した。