米探査機が接近通過実施へ、太陽から610万キロ 史上最接近

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探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」の模型を手にするユージ―ン・パーカー博士=2017年5月/Scott Olson/Getty Images

探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」の模型を手にするユージ―ン・パーカー博士=2017年5月/Scott Olson/Getty Images

科学者は、太陽の外層大気からイオンガスの大きな塊であるプラズマと磁場が放出される現象「コロナ質量放出」がどのように構成されているかを理解したいとも考えている。

こうした放出が地球に向けられると、地球の磁場に大きな乱れを引き起こす「磁気嵐」となり、衛星や電力・通信インフラに影響を及ぼす可能性がある。

パーカー・ソーラー・プローブが最も太陽に近づく最後の接近通過によって長年の疑問が解決する可能性がある。同時に未知の太陽領域を探索することで新たな謎が明らかになるかもしれない。

探査機の最後の接近通過は3回行われる。初回は米東部時間24日午前6時53分ごろで、残りは来年の3月22日と6月19日に予定されている。

パーカー・ソーラー・プローブが最初に打ち上げられてからわずか1年あまりで、太陽は新たな活動周期に入った。NASAによれば、探査機が太陽に最も接近するにあたって太陽は「極大期」を迎えており、このミッションは太陽活動周期の大半とその大小の推移を観察する機会を得たという。

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