スペースX宇宙船の爆発、破片が英領諸島に落下か 物的被害の報告を調査
FAAが「破片対応エリア」を実施するのは、ロケットの残骸が事前に定められた危険区域の外に落下する場合のみ。だがスペースXは16日の声明で、「残った破片は指定された危険区域に落下したとみられる」と主張した。声明では当初、破片が「大西洋上」に落下したとしていたが、この文言は17日午後の修正で削除された。
「危険区域」の定義や打ち上げ中に閉鎖される空域について説明を求められ、FAAは「調査が進行中だ」「情報は暫定的なもので、変更される可能性がある」との認識を示した。閉鎖される空域の範囲は様々な要因に応じ、打ち上げのたびに変更されるという。
SNSではスターシップの爆発後、オレンジや白に光る破片が空に筋を引く様子を捉えた写真や動画があふれ返った。映像の多くはタークス・カイコス諸島やクルーズ船、周辺の他の島から撮影された。
米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者ジョナサン・マクドウェル氏はCNNの取材に、スターシップの軌道を分析した結果、バハマ上空で爆発した可能性が高いことが示されたと説明。破片はその数分後、タークス・カイコス諸島の上空120キロ以内を通過したとの見方を示した。
FAAの17日の声明では、スペースXや地元当局と協力してタークス・カイコス諸島に破片が落下したとの報告を調査する方針だとしている。