子ども140人とラマの赤ちゃん200頭が生贄に ペルー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
子どもの顔面には赤い顔料が塗られていた

子どもの顔面には赤い顔料が塗られていた

(CNN) 南米ペルー北部の沿岸部で、550年前に生贄(いけにえ)にされたと思われる子ども140人あまりの人骨と、ラマの赤ちゃん200頭の骨格が見つかった。

独占取材したナショナル・ジオグラフィックによると、生贄にされた子どもの数としては史上最も多い可能性もある。同地ではほかに、成人男性1人と女性2人の人骨も発見された。

生贄の儀式は、ユネスコの世界遺産に登録された北部トルヒーヨのチャンチャン付近に存在していたチムー王国で、550年前に行われたと思われる。

子どもの推定年齢は5歳~14歳。ラマは生後1年半未満だった。子どもにもラマの赤ちゃんにも胸骨や肋骨に損傷の痕があり、子どもの顔面には赤い顔料が塗り付けられていた。

儀式では、子どもの顔面を赤く塗った後、胸部を切り裂き、恐らくは心臓を取り出していたと思われる。生贄のラマにも同じことが行われた痕跡があったという。

子どもたちは顔を西側にして海の方を向くように埋葬され、ラマは東のアンデス山脈に顔を向けて埋葬されていた。

今回骨格が見つかった人と動物は全て、同時に生贄にされたと思われる。成人3人は頭部に殴られた痕があり、墓がなかったことから、研究チームはこの3人も生贄だったと見ている。

同地では2011年から発掘作業が進められており、最初の発掘では子ども42人の遺骨とラマ76頭の骨格が見つかって大きなニュースになった。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Odd News」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]