ハン・ソロにフォースの加護なし? 北米興行収入激減
ニューヨーク(CNNMoney) 人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ最新作「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は、公開2週目の週末の北米興行収入が、前週末に比べて65%減の推定2930万ドル(約32億円)に落ち込んだ。
公開直後の前週末の北米興行収入は、3日間の合計で8440万ドルだった。世界興行収入は、これまでの合計で2億6420万ドルとなっている。
この週末は競合する大作が実質的に皆無だったにもかかわらず、興行収入が落ち込んだことで、先行きを不安視する見方も出ている。
6月は「オーシャンズ8」、ピクサー映画「インクレディブル・ファミリー」、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」といった話題作が公開を控える。
映画に詳しいアナリストのジェフ・ボック氏は先にCNNMoneyの取材に対し、映画ハン・ソロは制作費の元を取ることも難しそうだと予想していた。
ボック氏の予想では、ハン・ソロの興行収入は総額で4億5000万ドルを下回る見通し。一方、直近のスター・ウォーズ・シリーズ作品2本は、それぞれ10億ドルを突破していた。
今回の作品を巡っては、前回のシリーズ作品が公開されてから5カ月しかたっていないことを理由に「スター・ウォーズ疲れ」も指摘されていた。
ボック氏は興行収入が振るわないもう1つの理由として、主要登場人物を主役にしたスピンオフ作品は、主役が大きな危険にはさらされないと観客が分かっているので、劇的な要素に欠けると指摘している。