スペイン新首相にサンチェス氏、議席少なく政権運営は難航か
マドリード(CNN) スペイン社会労働党のサンチェス書記長(46)は2日、マドリード郊外のサルスエラ宮殿で、国王フェリペ6世の前で宣誓を行い新首相に就任した。
下院は1日、ラホイ前首相に対する不信任決議を可決していた。ただ、サンチェス氏率いる社会労働党は下院定数350議席のうち84議席しか確保しておらず、政権運営は難航しそうだ。
スペインは昨年起きたカタルーニャ州の独立運動などを受けて政情が不安定なほか、国民の多くが世界的な経済危機の影響を感じている。
サンチェス氏は、首相に就任した際には早期の解散総選挙を実施する可能性も示唆していた。
社会労働党によれば、サンチェス氏は組閣作業に着手し、週内にも閣僚名簿を公表する見通し。
先ごろ成立したラホイ氏に対する不信任決議には、社会労働党のほか、反緊縮を掲げるポデモスや、カタルーニャ州の独立を支持する地域政党なども賛同した。社会労働党の議席数は84と、法案の成立には、こうした政党との協力が必要となる。