レアルのジダン監督が辞意表明、CL3連覇の直後 スペインサッカー
(CNN) 世界的なサッカーの名門クラブ、スペインのレアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督が辞任を表明した。欧州最強のクラブを決めるチャンピオンズリーグ(CL)の3連覇を果たしてから1週間足らずというタイミングでの突然の発表に、サッカー界では衝撃が広がっている。
フランス人のジダン氏は45歳。2016年1月にレアルの監督に就任して以降、9つのタイトルをクラブにもたらしてきた。指揮を執った149試合のうち、敗れたのはわずか16試合だった。
マドリードで記者会見したジダン氏は、辞任について「簡単には決められなかったが、誰にとってもこれが適切なタイミングだ」と説明。「このチームは勝ち続けなくてはならない。3年が過ぎようとするなかで変化を必要としている。新たな考え方や取り組み方が求められる」と語った。
会見に同席したレアルのフロレンティーノ・ぺレス会長は、ジダン氏本人から前日に辞意を告げられたと明かし、「まったく予期せぬ決断だった」と述べた。続けてジダン氏のクラブに対する貢献に感謝の言葉を贈り、「いつか戻ってきてほしい」と話した。
現役時代、数々のスーパープレーでファンを魅了したジダン氏は01年から06年までレアルに所属。引退後はトップチームのアシスタントコーチ、Bチームの指導者を歴任した。
今回の電撃辞任が報じられた直後から、ソーシャルメディア上には感謝や惜別のメッセージが相次いで寄せられた。レアルの主将、セルヒオ・ラモスはツイッターで、「素晴らしい2年半を過ごせたことに感謝します。あなたの偉業は決して色あせることがないでしょう」と書き込んだ。