難民乗せた船が沈没、48人死亡 チュニジア沖
(CNN) チュニジアの沖合で難民約180人を乗せた船が沈没し、少なくとも48人が死亡したことが5日までにわかった。国営TAP通信が伝えた。
内務省によれば、沿岸警備隊によって数十人が救出されたほか、48人の遺体が収容された。
船は約29キロ沖合を航行していた。内務省によれば、現地時間2日午後10時45分ごろ、救難信号が出された。
北アフリカにあるチュニジアには欧州を目指す難民が出発点として頻繁に訪れる。たいていは、貧弱なボートに大勢の難民が乗り込み、約400キロ離れたイタリア・シチリア島を目指す。
生存者の男性はAFP通信に対し、最大で75人から90人乗れるところを180人から190人乗船していたと述べた。
内務省によれば、救出された難民のうち少なくとも60人はチュニジア人。一方、TAP通信によれば、乗船者の少なくとも80人はサハラ砂漠以南のアフリカの出身とみられている。
捜索活動が続けられており、死者の数が増える恐れがある。TAP通信によれば、地元の検察官が事故についての捜査を行うよう指示を出した。