米ロ高官がサウジで会合へ、ウクライナ戦争終結に向け
(CNN) トランプ米政権のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)とルビオ国務長官、ウィトコフ中東特使がウクライナでの戦闘終結に向け、サウジアラビアでロシア政府高官らと協議するとの計画が明らかになった。
事情に詳しい関係者2人がCNNに語った。このうち1人は、会合が数日のうちに開かれるとの見通しを示した。
米下院外交委員会のマコール委員長も15日、ドイツで開催されているミュンヘン安全保障会議でのインタビューで、3氏がサウジでウクライナ、ロシアとの会合に臨む計画を確認した。
トランプ大統領は12日にロシアのプーチン大統領と電話で会談した後、ウクライナの戦争終結に向けた交渉が「ただちに」始まると述べ、サウジのムハンマド皇太子が交渉の仲介役を務める可能性を指摘した。また、自身が近くサウジでプーチン氏と初会談する考えを示した。
国務省はこれに先立ち、ルビオ氏がミュンヘン安保会議に合わせた中東歴訪でサウジを訪問すると発表していた。同省によると、ルビオ氏は15日、イスラエル到着前にロシアのラブロフ外相と電話で協議し、ウクライナでの戦争終結を目指すトランプ氏の考えを確認した。
ロシア外務省は、両氏がウクライナ情勢の解決を含む国際問題での協力を約束し、高官協議の準備など定期的に連絡を取り合うことで合意したと述べた。
米政権のウクライナ・ロシア担当特使を務めるケロッグ氏は同日、ミュンヘン安保会議のパネルディスカッションで、戦争終結のためにはロシアに領土問題や武力行使をめぐり妥協を求める必要があると発言。ウィトコフ氏がロシア側、自身がウクライナ側を担当して同時並行の交渉が進んでいると述べ、協議の場に欧州は参加しないと言明した。