ビヨンセの国歌斉唱は口パク? 米大統領就任式
(CNN) 21日に行われたオバマ米大統領の就任式で人気歌手ビヨンセが披露した国歌斉唱について、米海兵隊音楽隊の報道官は22日、ビヨンセは実際に歌っておらず、「事前に録音したもの」の使用を選択したとCNNに対して語った。海兵隊はその後、録音を使用したか判断できる者は組織内にいないとの声明を発表。ビヨンセ側からのコメントは得られておらず、口パクの真偽は現時点で不明だ。
音楽隊広報のクリステン・デュボア報道官は同日、ビヨンセは「実際には歌わずに」、自分の声の録音に合わせて口パクをしていたと話し、「なぜそう決まったかも分かっている」とした。国歌を録音したのは就任式の前夜、海兵隊音楽隊とリハーサルを行った後だったとも打ち明けた。
ところがこの日のうちに海兵隊が、「(ビヨンセの歌が)生だったのか録音だったのかを判断できる立場」の人物は海兵隊の中にはいないとする声明を発表。報道官が言及したリハーサルについては、「ノウルズカーター氏(ビヨンセの本名)が就任式前に海兵隊音楽隊とリハーサルをする機会はなかった」と説明した。就任式で披露される音楽パフォーマンスはすべて、氷点下の寒さや機材の不具合、やむを得ない事態に備えて事前に録音を取っているという。
4年前の就任式では厳しい寒さのために、米チェロ奏者のヨーヨー・マがやむを得ず録音を使った。
ビヨンセは国歌の斉唱中にイヤホンを外す場面も目撃されている。その理由についてデュボア報道官の説明はなかった。CNNはビヨンセ側にコメントを求めたが、まだ返答はない。