ゴール判定技術、コンフェデ杯での採用方式決定 FIFA
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は7日までに、ブラジルで今年6月開催の国際大会コンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)に導入するゴール判定補助技術で、ドイツ企業ゴールコントロールが開発したシステムを選んだと発表した。
この技術は「ゴールコントロール4D」と呼ばれ、スタジアムの高所に設置した計14個の高速度カメラを用いボールの位置を確認する。7個のカメラが1カ所のゴールエリアでボールの軌道を見極める。同大会で成果が得られればブラジルで来年開かれるワールドカップ(W杯)本大会でも採用する。
FIFAはゴール判定補助技術の導入で、要求する技術水準を満たした英独4企業のシステムを認可。ゴールコントロール社の技術は先月、最後に承認していた。
FIFAはコンフェデ杯での同社技術の採用について、ブラジルでの大会という地域的な特殊性やFIFA主催の試合運営基準に対する各システムの適合性などを考慮した結果と指摘。コスト面や新技術導入に伴う要員や時間的な条件も吟味したという。
FIFAが認めた他の3システムは「カイロス」「ゴールレフ」「ホークアイ」。カイロスとゴールレフはボールに埋めたマイクロチップとゴール周辺の磁気波を組み合わせてゴールを判定する。ホークアイは、複数の映像からボールの着地点を解析する方式。ホークアイは英企業が開発し、残りは全てドイツ企業が手掛けた。
ゴールコントロール社のシステムでは、審判の腕時計を振動させ、視覚的なシグナルも送ってゴール認定を知らせる。設置費用は、スタジアム1カ所当たり推定26万米ドル(約2548万円)。運用費用は1試合当たり4000ドル以下としている。