シカゴ・カブス球場にヤギの生首届く ビリー・ゴートの呪い?
(CNN) 米大リーグシカゴ・カブスの本拠リグリー・フィールドに10日、ヤギの生首の入った箱が届けられた。
CNNの系列局WBBMが報じたところでは、箱はトム・リケッツ球団オーナー宛てだった。地元メディアによれば、カブスに対してはこれまでも死んだヤギを使った悪質ないたずらが繰り返されている。リグリー・フィールドには「ビリー・ゴートの呪い」がかけられているという伝説があるからだ。
「ビリー・ゴートの呪い」とは、1945年10月6日、ビリー・ゴート・タバーンというバーの経営者で熱烈なカブスファンだったビル・サイアニス氏がかけたとされる。
ビリー・ゴート・タバーンのウェブサイトによれば、この日、リグリー・フィールドではデトロイト・タイガースとのワールドシリーズ第4戦が行われていた。サイアニス氏はヤギがカブスに幸運をもたらすと考えて、ペットのヤギを連れて試合を観戦しようとした。きちんとヤギの分の入場券も購入したという。
だが係員からヤギの入場を断られ、サイアニス氏は球団オーナー(当時)のP・K・リグリー氏に直訴する。ところがオーナーも「ヤギは匂うから」という理由で入場を認めず、怒ったサイアニス氏は「カブスはもう2度と優勝することはないだろう」と叫んだという。
ファンは長年、この呪いを解こうと務めてきた。2011年には「呪いを覆そう」という慈善団体が設立され、世界中の貧困地区にヤギを寄付する運動を開始。昨年5月には5人のファンが「リグリー」と名付けたヤギを連れて全米を行脚している。
だが、昨シーズンのカブスの成績は61勝101敗。呪いは今も解けていないのかもしれない。