ブラジルのコンフェデ杯会場、2カ所が引き渡し間に合わず
(CNN) ブラジルで国際サッカー連盟(FIFA)の「コンフェデレーションズ杯」開催を6月に控え、会場となる6スタジアムのうち4スタジアムが、FIFAが期限としていた15日までに引き渡しを完了した。しかし残る2スタジアムはこの期限に間に合わなかった。
コンフェデレーションズ杯は2014年ワールドカップの前哨戦となる大会で、ブラジルの6都市で6月15日に開幕する。FIFAは開幕2カ月前の4月15日を会場となる6スタジアムの引き渡し期限に設定していた。このうちレシフェのスタジアムは期限の前日になってようやく完成。フォルタレザ、サルバドール、ベロオリソンテと合わせて4スタジアムが完成し、設備テストのための試合が予定されている。
一方、首都ブラジリアとリオデジャネイロのスタジアムは期限に間に合わなかった。
ブラジリアのスタジアムは21日に開場予定と説明しているが、問題はリオデジャネイロのマラカナン・スタジアム。これまでに何度も予定が先延ばしされ、予算もオーバーした。関係者は先週の時点で、4月27日までには完成するはずだと話していたが、それも確実とは言えそうにない。
コンフェデレーションズ杯のスタジアムは当初、2012年12月が引き渡し期限に設定されていたが、度重なる遅れのために、FIFAが4月15日まで期限延長を強いられた経緯がある。
こうした状況を前にFIFAのジェローム・バルク事務局長は、「ワールドカップのスタジアム引き渡し期限は2013年12月のまま動かさない。一切の妥協はしない」と釘を刺した。