「アンネ・フランクは自分のファンに」、J・ビーバーの記帳が物議醸す
(CNN) カナダの人気ポップ歌手ジャスティン・ビーバーさん(19)が欧州ツアーの合間を縫ってオランダ・アムステルダムの「アンネ・フランク・ハウス」を訪れ、アンネ・フランクはきっと自分のファンになってくれたはず、と書き残した。同館が交流サイトのフェイスブックで明らかにした後、ビーバーさんの書き込みに対して批判のコメントが相次いで寄せられ物議を醸している。
アンネ・フランク・ハウスは「アンネの日記」で有名なユダヤ人少女、アンネ・フランクの隠れ家だった場所で、現在は観光スポットになっている。
同館のフェイスブックによると、ビーバーさんは12日夕、友人らと共に同館を訪れ、1時間以上滞在。「ここに来られて本当に感銘を受けた。アンネは素晴らしい少女だった。彼女もきっとビリーバー(ビーバーの熱狂的ファン)になってくれただろう」とゲストブックに記帳した。外ではビーバーさんを一目見ようとファンが詰めかけたという。
ビーバーさんは13日にオランダのアルンヘムでコンサートを行っている。
アンネは13歳だった1942年7月、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を逃れて家族と共に隠れ家に移り住んだ。44年8月にナチスに見つかるまでの2年間、ほとんど隠れ家から出ることなく日記を執筆。45年3月に強制収容所で亡くなった。
ビーバーさんの記帳内容をめぐってアンネ・フランク・ハウスのフェイスブックには、「最後の一文は非常に自己中心的だ。アンネから何も学んでいない」「あまりに思い上がり過ぎ。歴史上の重要な人物に対して尊敬の念を示すべき」といったコメントが書き込まれている。