米カントリー歌手ジョージ・ジョーンズさん死去
それまでも過度の飲酒が原因で公演がキャンセルになることが多く、「ノー・ショー・ジョーンズ」というあだ名が付くほどだったが、コカインに手を出してから公演のキャンセルはさらに増え、1979年の1年間で54公演がキャンセルとなった。体重が激減し、更生施設に入ったが、1カ月で出てしまう。
そのような状況の中、1980年にレコーディングされた「He Stopped Loving Her Today」はジョーンズさんの最高傑作とされ、カントリー・ミュージック・マガジン誌の投票で「史上、最も素晴らしいカントリー音楽」に選ばれた。
80年代に入ってもジョーンズさんの苦闘は続いたが、4人目の妻ナンシー・セピュルバドさんの助けを得て、飲酒とコカイン摂取を克服した。
ジョーンズさんは、「カントリーミュージックの殿堂」のメンバーであり、2008年にはケネディー・センター賞を受賞。さらに2012年にはグラミー賞生涯業績賞を受賞している。