グランドキャニオンで高さ457mの綱渡り、命綱なし
ウォレンダさんは「4分の3の地点に来るまでは疲れを感じ、そこからアドレナリンが全開になった」と振り返る。妻のエレンディラさんは「やっと息ができる」と安堵(あんど)した様子だった。
ウォレンダさんの家系は7代にわたる曲芸師で、祖父のカールさんは1920年にサーカス団「フライング・ワレンダ」を創設した。ウォレンダさんもその伝統を受け継ぎ、2歳のころから綱渡りをしてきたという。
祖父のカールさんはニックさんが生まれる10カ月前、綱渡りに失敗して落下し、命を落としている。