レスリングが存続 東京五輪の実施競技
(CNN) ブエノスアイレスで開かれている国際オリンピック委員会(IOC)総会で8日、東京開催が決まった2020年夏季五輪で実施する競技の残り1枠を巡って採決が行われ、レスリングの存続が決まった。
20年五輪の最後の1枠の候補にはレスリングとスカッシュ、野球・ソフトボールが残っていた。レスリングは95票中45票を獲得した。24年五輪でも自動的に実施される。
国際レスリング連盟(FILA)のラロビッチ会長は採決後の会見で「レスリングは近代的な種目になった。観客がより楽しめるよう改革し、ルールを分かりやすくした」と強調。腐敗疑惑に対してFILAの組織管理の方法も変えたと述べた。
レスリングは今年2月に中核競技から除外され、5月に就任したラロビッチ会長の下で改革に取り組んできた。同会長はプレゼンテーションで「きょうはレスリング3000年の歴史の中で最も重要な日だ」と訴えていた。
野球・ソフトボールはキューバのカストロ前議長の息子、アントニオ・カストロ国際野球連盟(IBAF)副会長らのプレゼンテーションで復活を訴え、スカッシュは10年来の悲願である新競技入りを目指したが、いずれも果たせなかった。
20年五輪では中核競技に加えて16年からの採用が決まったゴルフ、7人制ラグビー、さらにレスリングの計28競技が実施される。