W杯開幕会場で事故、作業員2人死亡 ブラジル
(CNN) ブラジルで2014年にサッカー・ワールドカップ(W杯)の開会式が開かれる予定のスタジアム建設現場で事故があり、作業員2人が死亡した。サンパウロの消防局が27日に明らかにした。
事故が起きたのはW杯の会場の1つとなる「アレーナ・コリンチャンス」。建設会社によると、金属屋根のつりあげ作業を行っていたクレーンが倒壊して建材が落下、建物の一部が損傷した。
死亡したのは42歳と44歳の作業員だという。
ブラジルではW杯の開幕が迫る中、スタジアムの建設が急ピッチで進んでいる。W杯は6月12日から7月13日まで開催予定。国際サッカー連盟(FIFA)のバルク事務総長は、全スタジアムを12月までに完成させるよう通告している。
しかし8月の時点で同国のスポーツ相は、5スタジアムで建設が予定よりも遅れていることを明らかにした。
さらに先月にはクリチバ市のスタジアムについて、作業員が危険にさらされる恐れがあるとして、裁判所が建設作業の中止を命じている。