フィギュア男子、高橋大輔選手が語るソチへの熱い思い
高橋選手はフィギュアスケートの選手に必要な資質は華やかさかと思うと語る。華やかなステップに派手な衣装、観客に与える感動も含めたパフォーマンスの全てが競技の対象となる。
「(フィギュアスケートの)一番いいところはお客さんを独り占めできるところ」と高橋選手は述べる。その一方で、自己陶酔に陥らないようにも気をつけている。観客の感興をそぐと分かっているからだ。
競技において重要となる衣装については、「(自分は)スタイル的にベストではない。手足も長いわけでもないし身長も低い」とし、だからこそ「ちょっと大きく見えるように、余韻が見えるように手の先にひらひらをつけてみる」など一工夫しているという。
また、スケート靴との相性も成績を左右する大きな要素となる。1カ月ごと、場合によっては試合ごとに取り替えることもあるが、しっくりくる靴はなかなか見つからないという。
2014年のロシア・ソチで開催される冬季五輪でフィギュア男子の日本の出場枠は3人。足のけがで5日のグランプリ(GP)ファイナルを欠場した高橋選手は、12月下旬の全日本選手権で好成績を残す必要がある。
「僕自身の中では(ソチが)現役最後かなというくらいの気持ちでやっている」と高橋選手。「絶対その(出場の)チケットを獲得して、行った先にはまたメダルというものを目指す」と、五輪への思いは強い。