ソチ五輪の米代表団に同性愛の選手ら、正副大統領は欠席へ
(CNN) 米ホワイトハウスは17日、ロシアのソチで来年2月に開催される冬季五輪の開会、閉会式典に出席する代表団を発表した。同性愛を公言しているスポーツ選手らが派遣される一方、オバマ大統領、バイデン副大統領や夫人らは欠席することが分かった。
発表によると、2月7日の開会式には元プロテニス選手のビリー・ジーン・キングさん、ナポリターノ前国土安全保障長官、フィギュアスケートのブライアン・ボイタノさんらが出席する。キングさんは1980年代に他のプロスポーツ選手に先駆け、同性愛者であることを告白した。
2週間後の閉会式ではバーンズ国務副長官が代表団長を務め、スピードスケートのボニー・ブレアさんとエリック・ハイデンさん、アイスホッケーのケートリン・ケーホーさんらが加わる。ケーホーさんは同性愛を公表している。
ロシアでは今年、同性愛の「宣伝行為」を禁止する法律が成立した。これに対して一部のスポーツ選手や活動家らが強く反発し、ソチ五輪のボイコット運動にも発展している。
また米国とロシアの関係は最近、米政府による情報収集活動を暴露したスノーデン元中央情報局(CIA)職員がロシアへの一時亡命を認められたことや、国連安全保障理事会の対シリア決議案にロシアが拒否権を行使したことで、急速に冷え込んでいる。
米国からは過去10年以上にわたり、五輪の式典に正副大統領か大統領夫人、前大統領が出席してきた。バンクーバーで開催された前回の冬季五輪ではバイデン副大統領夫妻が代表団を率いた。