元F1王者ミハエル・シューマッハ、スキー事故で頭部負傷し重体
(CNN) フォーミュラワン(F1)のワールドチャンピオンに7度輝くなどF1史上最も成功したドライバーの1人、ミハエル・シューマッハさん(44)が29日、フランス・アルプスでスキー中の事故で重傷を負った。病院関係者によると、シューマッハさん頭部に重度の外傷を負い、重体だという。
シューマッハさんがスキーをしていた高級スキーリゾート、メリベルのディレクターによると、事故は、シューマッハさんがゲレンデ外をスキー中に発生した。シューマッハさんは転倒して、頭部を岩にぶつけたという。
ただ、事故当時シューマッハさんはヘルメットを着用しており、事故の数分後に救助隊が駆け付け、ヘリコプターでシューマッハさんを近くの病院に運んだという。事故原因は明らかになっていない。
シューマッハさんが搬送されたグルノーブル大学病院センターの関係者によると、シューマッハさんは意識不明の状態で運ばれ、直ちに脳手術を行う必要があったという。しかし、けがの詳細や予後は明らかにしなかった。
メリベルの救急隊の広報担当者も事故当時シューマッハさんがヘルメットを着用していたことを認め、さらにけがも生命にかかわるような重傷ではなく、事故現場では意識もあったと付け加えた。
シューマッハさんは1991年にF1デビューを果たし、2006年の1度目の引退までに記録となる7度の世界タイトルを獲得した。2010年にF1に復帰したが、かつての輝きを取り戻すには至らなかった。