錦織、大接戦制し4強 日本男子96年ぶり 全米テニス
(CNN) プロテニスの4大大会、全米オープンは3日、ニューヨークで男子シングルスの準々決勝があり、第10シードとなった日本の錦織圭(にしこりけい、24)が第3シード、スタン・ワウリンカ(スイス)を大接戦の末に破り、ベスト4進出を決めた。
同大会で日本の男子選手の4強入りは1918年の熊谷一弥以来、96年ぶり。4大大会での日本男子の準決勝進出は、33年のウィンブルドンの佐藤次郎以来、81年ぶりとなった。
3日の準々決勝の試合は4時間余に及び、フルセットとなったスコアは、3-6、7-5、7-6、6-7、6-4だった。ワウリンカは4大大会である今年の全豪オープンの覇者。
4大大会で錦織が準決勝に進んだのは初めて。同選手は試合後、「体は問題ない。より強い自信を得た。どうやって試合を終えたのかは覚えていない」と激戦を振り返った。
錦織は1日のシングルス4回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦。この試合も4時間19分に達する死闘となり、現地時間の2日午前2時26分に決着が付いていた。この試合終了時間は全米オープン史上、最も遅い記録に並んでいた。
錦織は6日予定の準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と激突することになった。「100%のテニスが出来ることを望む」との決意を語った。
錦織のスピード感あふれるプレーとフットワークの良さは定評があるが、今回の全米オープンの公式サイトでは注目すべき選手の1人との評価にとどまっていた。
2001年に錦織と出会ったと語る元プロテニス選手の松岡修造氏は錦織の精神力の強さを称賛。錦織のコーチで全米オープンの決勝戦経験者でもあるマイケル・チャン氏にその強さをなぞらえ、驚くべき勝利だと称えた。