リチャード・キールさん死去、映画007の「ジョーズ」役など
(CNN) 米カリフォルニア州フレズノにある病院は14日までに、米国の俳優リチャード・キールさんが死去したと報告した。74歳だった。
キールさんは、人気スパイ映画007シリーズの「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」の2作品にジェームズ・ボンドに対抗する悪役「ジョーズ」として出演。約2メートル19センチの長身に、鋼鉄の歯を武器にし、サメをかんで撃退するなど怪物のキャラクターを演じ、一躍人気スターとなった。
死因は伝えられていない。遺族は交流サイト「フェイスブック」上で「予想外の死去との思いもある。近年は体調がすぐれなかった」と述べた。
「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」でボンド役となった英俳優ロジャー・ムーアさんはキールさん死去の報に、「取り乱した気持ちに襲われている。1週間前、ラジオ番組で一緒だったばかり」と悲しんだ。
キールさんは米デトロイト生まれで、芸能生活の初期には長身を前面に出した脇役でB級映画やテレビ番組に出演。近年は俳優業の傍ら、脚本家やプロデューサーとしても活動していた。映画では1996年公開のコメディー映画「Happy Gilmore」で主演のアダム・サンドラーさんと共演した。