太平洋横断のガス気球、距離と時間で「世界新」 佐賀出発
(CNN) 日本の佐賀県を出発し、太平洋を横断して北米大陸を目指していたヘリウムガスの気球が1日までに、ガス気球としての飛行距離と滞空時間で世界記録を塗り替えた。飛行の状況については操縦士2人と地上に待機する支援チームがツイッターで報告していた。
この気球は米国人トロイ・ブラッドレーさんとロシア人レオニード・チュクチャエフさんが乗る「ツー・イーグルス」で、佐賀県を米国時間の先月24日に離陸。
滞空時間の世界記録の更新は米東部時間で先月30日午前10時51分ごろに達成した。これまでの記録は大西洋横断の「ダブル・イーグルⅡ」が1978年に果たした137時間5分50秒となっている。
Another great photo from 15,000 feet, near Midway. Follow the flight of #TwoEagles http://t.co/HN2WwQD4ia pic.twitter.com/rhfJI01MYC
— Troy Bradley (@TwoEaglesTeam) 2015, 1月 27
先月29日には飛行距離の世界記録も樹立した。従来の記録は1981年の「ダブル・イーグルⅤ」による8382・54キロだった。
ただ、ツー・イーグルスによる記録はいずれも世界新としては即座に認定されず、米航空協会が今後数週間もしくは数カ月かけて審査し、承認するかどうかを決める。空のスポーツ団体「国際航空連盟」の規定では、従来の記録を1%上回ることが新記録の条件となっている。
同気球は約9656キロにわたる飛行を終え、メキシコ西部のバハカリフォルニア州に31日に着水もしくは着地の見通しとなっている。