オーディション番組の審査員、酷評コメントで降板 NZ
(CNN) ニュージーランドで15日に放送された音楽オーディション番組「Xファクター」で、審査員を務めた英歌手のナタリア・キルズと夫のウィリー・ムーンが出演者をけなしまくり、番組を降板させられた。
この日の番組では挑戦者のジョー・アーバインさん(25)がマイケル・ブーブレの「クライ・ミー・ア・リバー」を熱唱した。
これに対してキルズはアーバインさんの見た目に矛先を向け、「私の夫の髪型からスーツまでそっくり真似したところがむかつく」「お笑い草。悪趣味。不愉快。気分が悪くなる」と噛みついた。
夫のムーンさんも同調してアーバインさんを「薄気味悪い」と形容し、ホラー映画の「サイコ」に登場する殺人鬼のノーマン・ベイツのようだと酷評した。
この発言を受け、番組を放送したチャンネルTV3の親会社は「昨晩のXファクターで行った発言は容認できない」として、キルズ、ムーン夫妻を即日番組から降板させると発表。「審査員を務めるにふさわしい人物としてキルズ、ムーア夫妻を信頼できなくなった」と説明した。
短文投稿サイトのツイッターでも、2人の降板を求める嘆願に1日だけで7万7000を超す署名が集まった。
ステージ上のアーバインさんは酷評されても冷静さを失わなかった。ツイッターには笑顔の写真を投稿し、支持してくれた人たちに謝意を表している。
I survived the Kills! #xfactornz pic.twitter.com/4wxnvjhqGw
— joe irvine (@jooe63_joe) 2015, 3月 15
キルズ、ムーンとも批判に対して直接的な反論はしなかった。ただ、キルズはツイッターでファンに向け、「私の情熱的な意見を分かってくれてありがとう」とコメントしている。