生番組でウサギを殺し「偽善暴いた」 デンマークのラジオ局
(CNN) デンマークの首都コペンハーゲンのラジオ局が生放送の番組中、動物愛護に関する「偽善性を暴く」としてウサギを殺したことに対し、インターネット上などで非難が集中している。
ラジオ局幹部がCNNに語ったところによると、ペットショップで入手した生後9週間のウサギを、番組の司会者が放送中に殺した。司会者はその後、自分の子どもたちと一緒にこのウサギの肉を食べたとされる。
同幹部は「農場育ちの司会者が、市内動物園でえさ用にウサギを処分している職員の詳しい指示に従って実行した」と語った。自転車用の空気入れでウサギの首を殴って気絶させ、さらにその首をひねって殺したという。番組では動物園職員とのやり取りも放送された。
専門家でなく司会者の手で殺したことについては、「一般の人でも動物を殺すことがあり、食べるために殺すのは自然な行為だということを訴えたかった」と述べた。
これに対してネット上のソーシャルメディアでは、「ほかに主張の方法はなかったのか」「恥知らずな宣伝行為だ」といった声が続出。司会者に降板を求める署名への賛同者は1300人を超えた。