FIFA汚職疑惑 ナイキが関与否定、「捜査に協力」
起訴状に仮名で記された「スポーツウエア会社」は、ブラジル代表との契約を獲得するために、スポーツマーケティング企業のトラフィック・グループと取引したとされる。同社の創業者は、報道機関やスポンサー企業との仲介役となる目的でFIFA幹部に賄賂を贈ったことを認めている。
起訴状によれば、「スポーツウエア会社Aはスイスの銀行口座を通じ、4000万ドル(約50億円)の報酬を契約金に上乗せしてトラフィック社の子会社に支払うことに同意。トラフィック社はさらに、1996~99年にかけて3000万ドル(約37億円)の手数料を同社に請求した」とされる。
ナイキの説明通り、起訴状はスポーツウエア会社Aからトラフィック・グループへの支払いについて、違法もしくは賄賂だったとの見方は示していない。ただ、トラフィック・グループと創業者が受け取った金は、FIFA幹部への違法な賄賂に使用されたと指摘している。
ナイキと競合するアディダスはFIFAの公式スポンサーとして年間推定3160万ドル(約40億円)をFIFAに支払っている。ナイキはFIFAとは公式スポンサー契約を結んでいない。