伊ブランドに盗用疑惑、ファン装いデザイナーへ直接訴状渡す
(CNN) イタリアのファッションブランド、モスキーノのデザイナーが、他人のデザインを盗用したとして訴えを起こされた。原告側は、このデザイナーの伝記映画のプレミア試写会会場で訴状を手渡したとしている。
訴えられたのはモスキーノのクリエイティブディレクター、ジェレミー・スコット氏。同氏がファッション界で名声を得るまでを描いた伝記映画のプレミア試写会が8日夜、ハリウッドのTCLチャイニーズ・シアターで開かれた。原告側の弁護士によると、この場でスコット氏にサインをねだるふりをした人物が、本人に召喚状と訴状を手渡したという。
訴訟は「ライム」の名で活動するニューヨークのストリートアーティストが、8月にロサンゼルスの連邦裁判所に起こした。争点となっているのは、5月にニューヨークで行われたファッションショーで歌手のケイティ・ペリーさんが身に着けていたモスキーノのドレス。原告側はこのドレスについて、スコット氏にデザインを模倣されたと訴えている。
原告側弁護士によれば、スコット氏が訴状の自発的な受け取りに応じなかったことから、業者を雇って同氏の居所を突き止め、訴状を手渡すことを余儀なくされたという。
これに対してスコット氏側の代理人は、試写会の場で訴状を手渡された事実はないと反論した。訴えの内容についても多くは事実無根だと主張、反論は法廷で行うと話している。